いつかマノロで通勤を

アラサー女の仕事のこと、ファッションのこと、1人で生きていくということ

営業女子は絶滅危惧種問題

就寝時と起床時の寒暖差の違いからどの寝間着を着るか迷う日々です。

こんにちわレネです。

本日は営業女性のモヤモヤを語ります。

 

ブログを始めたきっかけに営業女子がなぜ日本に定着しないのか問題提起していきたいと思ったこともあり、個人的な見解として今後いくつか書き綴っていきたいと思います。

 

私は総合職として入社してから営業職をずっとしています。この職種を希望したわけでも、営業が好き!天職!とまで思っているわけでもありませんが、営業職として誇りを持っていますしもっと多くの女性に営業という選択肢を考えてほしいと思っています。

 

しかしこの国で営業として女性が働き続けるのは困難な状況にあります。

その実情がよくわかるのがこちらの記事です。

president.jp
『女性ならではの気配りで営業職として活躍を』
との声は多いですが、女性活用が最も遅れている職種の1つが営業職だと思います。

 

昨今営業職の女性採用は明らかに増えていますが最初の数年で自分には合わないと辞めていく層がいます。

残った層もその後のライフステージの変化で営業職として在籍しながらも、実際は長時間労働に耐えきれなくなったり補佐にまわったり優良顧客を担当させてもらえなくなったりで第一線で働き続けられなくなる女性もでてきます。

するとかつては優秀な成績をおさめていたこの層の営業も辞めていくか職種変更していき、結果として女性営業は定着しない、成果を出し続けられない、という企業にとっても本人にとっても不幸なことが起きています。

 

私の周りで営業を続けている女性も現在2割程度。結婚、出産、育児とライフステージを経ても高い成果を出し続けられている人はほぼ存在していません。

 

日本企業はまだまだ年功序列・終身雇用なので30代〜40代でのキャリアの遅れは後で取り戻すことはかなり難しい、これは男女問わずと思います。

数字という目に見える成果を求められるのが営業ですから、結果が出せなければ本人の収入も増えずキャリアも行き詰まり、いつしか営業という職種から去っていくものも当然と思います。

 

ただここで不思議なのはなぜ生命保険の営業(ここでは法人営業ではなく個人保険営業を指します。)は女性ばかりでもまわしていけているのかということです。

保険外交員はほぼ女性がなる特殊な仕事です。最初に成果を出すのはとても厳しく大変な仕事と思います。

 

しかしこの仕事の『ライフステージが変わってもその人自身が築き上げてきた財産を取り上げられない』のは良い点だと最近思います。

 

営業というのは

努力!根性!頑張ればいくらでも成果が出せる!

というイメージがありますが実際は優良顧客をどれだけ持っているかで各々のアドバンテージにかなり差が出ます。できるだけ固定売上を持ちつつ新規領域を開拓していけるか、この点で成果の出やすさは全く違うのが現実です。

 

自分が作り上げてきた優良顧客、社内外との人脈、仕事のスタイルは営業自身の財産です。

しかし一般企業で従業員として働く女性は個人事業主である保険外交員とは違うため、ライフステージが変わるとこれまでの財産を取り上げられてしまい、また1から作り上げることを余儀なくされます。しかも業務時間の制限付き。

この条件で再び成果を出すのはかなりキツイです。

 

もしも妊娠、出産、介護、育児が発生しても本人の築き上げた財産を取り上げず、柔軟な勤務体系の実現と本人にキャリア丸投げのマネジメントを辞めれば営業という職種自体を見捨てる女性は減るのではないかと思います。

 

営業女子の問題の根は深く、今日私がぼんやり考えた内容が的確なわけでも全てを解決できるものでもありません。

 

でも今の現場で起きている『大変だから』『時間の都合つかないだろうから』という周りからの配慮は配慮のようでいて、実は誰のためにもなっていないと思います。

それまでと変わらずに成果を出し続けるために何が必要なのか、しっかり考えて早めに手を打つべきと思います。